私が尊敬してやまないひとり
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)
この方はアメリカ人なら誰でも知ってる有名なおばあちゃん
愛情を込めて「グランマ・モーゼス」と呼ばれています
アメリカ東部の農家の主婦さんです
日々、主婦として母として家庭を必死に切り盛りしていました
絵を描きはじめたのは、なんと70代!
リウマチのリハビリとして始め101歳で亡くなるまで
絵を描き続けました
私は絵本のような純朴で暖かいおばあちゃんの絵が大好きです
ジャムを作ったり、バターを作ったり、日々の何気ない出来事をただ絵にしています
そして、絵があるコレクターの目にとまり瞬く間に全米で有名に!!
でも絵がどんななに売れて、有名になろうとも農家の片田舎での自給自足の暮らしを変えません
グランマ・モーゼスにとって絵とはなんだったんだろうか?
過去に、グランマ・モーゼスがテレビインタビューに答えた映像をチラッと見たことがあります
そこでおばあちゃんがなにを話したかというと
自分の夫のこと、子たちのこと、仕事のこと、、、ひたすらずっと話していたそうです
本も読みました、びっくりしたことに内容は
自分の小さい頃、夫との馴れ初め、子供たち、ジャム、バター、ロウソク作りについて、引っ越したことについて、、、、、
絵について...数行のみ!!
彼女にとって絵は刺繍などと一緒で趣味の一環
でも大切な趣味だったんだと思います
そして、インタビューや本と同じで絵を通じて、自分のこれまで生きてきた全部を
描いたんじゃないかと思います
おばあちゃんの絵は新宿の美術館にゴッホやゴーギャンと同じフロアに
ひっそりと飾られています
ぜひ本物をご覧になってみてください
私もシワシワの手になっても絵筆を持っているような生活を送りたいと願っています
以下、インタビュー内容抜粋
「絵は誰でも描けるのよ」
僕は描けませんよ、
「じゃあやってみましょう…人を描いてごらんなさい」
人は描けませんよ、
「じゃあ木を描いてごらんなさい」
木?木なら描けるかな…
「ほら、じゃあ次は枝を描いて。ほらね。絵は誰だって描けるのよ。
一生懸命やれば、できないことなんてないの」