私の大好きな画家の一人
代表作「出現」
この作品を理解するには知識が必要かもしれません
これは聖書や福音書の中の有名な一場面です
古代パレスチナの領主ヘロデ王は近親婚の不道徳をヨハネに責められ
ヨハネを憎辛く思っていました
ある時、ヘロデ王の誕生日のときに妻の連れ子(ヘロデ王の兄の子)サロメが
宴の催しとして舞を舞いました
踊り子のサロメは皇帝の前で見事な舞を披露することで王を喜ばせます
王は舞の褒美にサロメになにを望むかを問うと
母(ヘロデ王の妻)に相談に行きました
幼いサロメは母に言われた言葉をそのまま王に言います
「ヨハネの首が欲しい」
王はその願いを聞き入れてヨハネを殺害し、首を盆の上に乗せてサロメに渡しました
数々の画家に描かれた有名なシーンです
(なかなか残酷なシーンですが。。。)
しかし、モローが描いたサロメのシーンは不思議です
踊り子の衣装を身にまとっている人はサロメ
その面前に挑むように首だけが宙に浮いている、この首はヨハネ
こんな情景は聖書にはのっていません
モローは何を描きたかったのか?
モローはなぜ聖書に書かれていないサロメのシーンを描いたのか
次回は「出現」における考察を書いてみたいと思います
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます😊