ミレーといえば「落ち穂拾い」がとても有名です
それともう一つ
ジャン=フランソワ・ミレー「晩鐘」
この作品の右奥に教会が描かれており
そこで夕刻の鐘の音とともに農民が手を休めて
「主の御使い(アンジェラス・ドミニ)」で始まる祈りを捧げる様子を描いた作品で
ある
サルバドール・ダリはこの作品についてとても独特な解釈をしています
夫婦をカマキリに見立て男性を交尾のあとにメスに食べられる運命の
オスが帽子で勃起した股間を隠している
とか
土の下に堕胎した赤子の棺が埋まっており、夫婦はその死を悼んでいる
など
さすがダリ(^^;
ダリは自身の解釈に基づく「ダリ的晩鐘」もいくつか作品を残しています
それだけミレーを愛していたのですね
サルバドール・ダリ「ミレーの《晩鐘》古代学的回想」
さすがにそこまでの解釈はできませんが
私が感じるのはやはり
静けさと一人ひとりの丁寧な暮らしです
奥さんの方は必死にお祈りしているようにも見えるので
棺は埋まってないとしても
愛する人の死を経験しているかもしれない
皆さんはどんな風に感じますか?
夕刻のお祈りの鐘の音がなっています
どんな音ですか?音の強さは?
夫婦はどんな気持ちで何をお祈りしているのだろう?
生活は貧しい?なんとかやっていけている?
小さい頃、私の寝室に母が刺繍で作った「晩鐘」が飾られていました
当時はミレーとも知らず
あれはなんだろう?と思っていたのを覚えています
母は芸術に詳しくはなく、これが『落ち穂拾い』と勘違いしていたみたいです
私が大人になってから「あれは『晩鐘』っていうんだよ」と伝えたことがあります
引っ越しの際にどこに行ったのか分からなくなってしまったので
もし当時捨てていなければまた母の「晩鐘」をみてみたいです
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!