hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

有名すぎるムンクさん

エドヴァルド・ムンクは《叫び》という作品で大変有名です

美術に関心がない方でもレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》と並んで多く知られている作品でもあります

f:id:hiro_ame:20210214125452j:plain




この作品で描かれている人物が叫んでいると思われがちですが実は違います

ホーム・アローン』という映画で主人公が両手を頬にのせて叫んだ

シーンがムンクの《叫び》のパロディ化?のようでそれで勘違いされた方も多くいるのではと思います

(あの映画もとっても面白かったです!)



ムンクノルウェーの画家です

ノルウェーにはフィヨルドという美しい入り江があり

その美しい大自然の叫びが強すぎて両手で耳を抑えている

という作品なのです



よくその絵がその人物や心情を映し出すとも言われますが

ムンクの作品は本当に彼の心情を素直に絵に表現されてるなと

私は想ったりします

作品をみて個人的に私が思うことは

「この人大丈夫なんだろうか・・・」と心配に感じてしまうほど

本人の精神の不安定さが現れた作品が多くあるように感じます

 

家族など周囲の人の精神不安や死を体験して

自身も精神病院にいたこともあるようですが

そういった心情が絵にダイレクトに表現されています

 

《叫び》の作品ひとつとっても

血のような夕日の赤

めまいでも感じているのかと思うような曲線

大自然の叫びのはずなのに美しい大自然はほとんど描かれていない

叫びを聞いている人物の顔が相当に辛そう。。。

 

私はあまり心地よさは感じないかな。。。(^^;



私はあまり不安や嫌悪感を感じるような絵をみて影響されすぎると

体調を崩してしまうことがあるので注意したりしますが

 

大自然の叫びに耳を塞ぐ絵を描くということは

本人が強烈にそれを感じていたんでしょうから

かなり多感な人だったんだろうなと想ったりします

 

その反面自分の内面をこんなにダイレクトに描けるひともなかなかいないのでは

と思ったりもします

普通はどこか意識的無意識的に取り繕ったり隠したり

素直に描くって、なかなか簡単じゃないと思います

有名になる芸術家はやっぱり自分に素直なんだな。。。



ムンクの後半の頃の作品はかなり不安定さがなくなっており

カラフルで不安や恐怖を感じない作品が増えてくるので

精神的に安定しだしたのか

何か心地よい感情を感じるようになったのか



このようにムンクについて書くとどうしても

精神不安、恐怖、死などが多く書かれて暗い感じになるので

最後に私が面白かったこと

 

数年前に日本に《叫び》がやって来たとき

ショップに《叫び》の人物がキャラとなったグッツが本当にたくさんあります!

キティちゃんとコラボもしています!これは可愛かった!

本当にこの作品は愛されてるなと感じました。

ピカチュウコラボも可愛くて面白かったです(笑)

Tシャツもいっぱいあって「誰かこれ着て外出る勇者はいるのか。。。」

と思ったりもしました

《叫び》の面白グッズって世界中にあるんです!

f:id:hiro_ame:20210214125644j:plain

f:id:hiro_ame:20210214125710j:plain

 

ムンク自身はどう思うのかわかりませんが

本当に世界中でムンクさん愛されているんだなと感じます



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!