hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

美術館巡り《山種美術館》

特別展:竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス

 

山種美術館は東京都広尾にある日本画専門の美術館です。

ここの美術館はさほど大きくないにもかかわらず

重要文化財をいくつも収蔵している素晴らしい美術館です。

 

ここに私が大好きな作品が2点あります。

速水御舟(はやみぎょしゅう)《炎舞》と竹内栖鳳(たけうちせいほう)《班猫》

どちらも常設展示されていないので企画されたときのみ見ることができます。

 

《炎舞》は過去に見たことがあり

《班猫》は去年初めてこの企画展で観に行きました!

 

なんと公開は4年ぶり!

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この2点に限らず日本にある国宝や重要文化財級の作品は

文化財保護や修復のためいつでも見ることができないものもあり

 

企画されたときに行かないと次は来年というのは結構あります汗



このテレビや本ではこの美しい猫さん見たことありますが

やっぱり本物は違います!

毛づくろいしているところをこちらの視線に気づいて

ジロっと見られる

一瞬の緊張が走ります

 

そして毛並みのなんと繊細で美しいことか!!

目のグリーンのなんと美しいことか!!

 

よく見ると毛並みにわずかに金が施されていました

さらに毛先部分の色をかなりぼかして自然に空気に溶け込ませるながら

毛を細く薄く線を引いているこの絶妙なバランス!

これはリアルじゃないと気づきません!

なるほどあの美しく豊かな毛並みはこうやってできてるんだなぁと尊敬です

簡単にできることじゃありません!



そして、猫さんのジッとこちらを見る綺麗な視線

「こちらに敵意はないよー。可愛いから逃げないで毛並みを見せてね。

できたら撫でさせてほしいな。柔らかそうハート」

私と猫さんの対話です。(妄想)

 

それくらいこの猫さんはやっぱりとても綺麗です。

そして画面全体に流れている空気感が素晴らしいです。

背景が描かれていない分

この世界には私と猫さんだけなのです。



竹内栖鳳は動物を描かせれば匂いまでと言われるくらい

徹底した写実の画家です

そしてリアルに描くだけでない

その世界観、空気感までも描いてしまう

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その他の作品(動物たち)もどれも五感が感じられるものばかりで

本当に素敵でした!



次、公開されたら、また猫さんに会いに行こう!

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今回は書かなかった速水御舟の《炎舞》についてはまたいつか。

こちらも本当に素晴らしいのです!



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!