hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

神の如き存在 ミケランジェロ②

前回は、ミケランジェロの狂気とも言える作品

システィーナ礼拝堂天井画について書きました

 

今回は彫刻作品について

 

ミケランジェロの彫刻作品として今回は

ピエタ》を取り上げます!



ピエタ」は磔にされ死亡した自身の子イエスを抱き上げた時の作品。

私はピエタを見た途端にあまりに素晴らしくて涙を流しました。(テレビ越しに笑)

信じられないくらい感動的ですごすぎて言葉にできない。。。

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エスとマリアの人体構成、マリアの衣服のシワの精密さ、なにより2人の顔の表情!

どれをとっても神聖さ尊さ愛しさを感じさせる奇跡のような作品です!

 

とても大理石から削ったとは思えない

今にも動き出しそうな超リアル表現

作品から滲み出る緊張感と静謐さ

しかもこれは20代の頃の作品なのです!もう本当に天才!!



夏目漱石の『夢十夜』という作品で仏師(仏像を制作する人)の運慶について書かれている描写があります

 

「よくああ無造作にノミを使って、思うような眉や鼻ができるものだな」

「あれは眉や鼻をノミで作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、ノミと槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」

 

ミケランジェロも同じことを言っているのです

「全て大理石の塊の中にはあらかじめ像が内包されている。彫刻家の仕事はそれを発見する事」

「大理石の中には天使が見える、そして彼を自由にさせてあげるまで彫るのだ」



すごい境地ですね。。。

まさに神の如き。。。



彫刻家(芸術家)の仕事の本質はこういうことなんだなと思いました。



いずれバチカンにも行く予定なので実物をみるのが楽しみです!

 

ミケランジェロは奇跡の人です

他の彫刻作品も奇跡のようにすごいものばかり

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ダビデ像の迫力と不自然なパーツの比率、奴隷シリーズなど

性格もなかなか

そして、彫刻家ミケランジェロと画家レオナルド・ダ・ヴィンチとの対立

ラファエロとの関係性など

エピソードに事欠きません!

 

その話はまたいずれ



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!