hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

奇想の伊藤若冲①

伊藤若冲はとても人気のある江戸時代の絵師です

私は伊藤若冲の作品は多彩でとっても大好きです!

どの作品もすごすぎて尊敬する画家の一人です

 

凄すぎるから作品全部紹介したい!

でも流石に皆様飽きると思うのでいくつか有名な作品とともに私の感想を交えて



伊藤若冲の魅力1 超写実

動植綵絵》(どうしょくさいえ)

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写実とは現実に見たままを忠実に描く。

花を描くなら、形、色を忠実に再現して描くこと。

私がここでいう超写実とは、今にも動きだしそうな動物、匂ってきそうな花、風の音や動物の声が聞こえてきそう、視覚以外の感覚も感じられるほどの写実。

さらに現実に見た動植物以上に植物や動物の素晴らしさを引き出している

といった意味合いでいったりしています

 

この群鶏図の鶏を見てください!

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鳴き声が聞こえませんか?首を動かしてのそのそと歩く姿が見えませんか?

今にも絵から飛び出してきそうなくらいリアル!!

鶏の匂いも感じてきそう!

そして、目があったら突かれそう!!

思わずロックオンされないよう目を逸しそうになります!

 

おそらく現実で見たよりも鮮やかで立派に描かれているのではと思ったりします。

これぞ超写実!

たった一枚の紙で鶏の動き匂い鋭さ表情鮮やかさなどなど多くのことを描いているように思えるのです!

本当にすごい!!なんでこんなのが描けるの!?

 

伊藤若冲は鶏を描くために

鶏を購入して庭に放し飼いをしてじっと観察していたそうです

もちろん対象物の観察は必須です

私が驚いたのは

その観察期間なんと1年!!

鶏を描くと決めて1年間描かずに観察していたそうです!

 

それであの鶏を描いたと思うと納得です

それにしてもすごい。。。

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これだけでもこの絵師はとんでもない人だと私は思うのですが

伊藤若冲のすごさはこんなもんじゃない!

 

次回もつづきます



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!