伊藤若冲の回、最後の作品です
伊藤若冲の魅力4
マス目描きの世界観
《鳥獣花木図屏風》
私が当時実物を観て衝撃を受けた作品です
こんな不思議な描き方をした日本人がいたんだ!
しかも、江戸時代に!
この絵は1cm四方の升目を引き
その升目ごとに何度も色を塗り重ねて作品を作り上げています
そうする事で作品全体に不思議な雰囲気を醸し出してます
こんな事したの若冲以外知りません!
升目の数86000個! 狂気。。。😱❗️
そして何より動物たちがカッコよくて可愛い❣️
この動物たち、想像上の生き物も含め
この子たちはどういう集まりなのかな
私たちに何を伝えるために来たのかな
何のためのこれを描いたんだろう
そんなことを想いました(*´-`)
チームラボさんとか現代の有名アーティストさんたちも大変影響を受けて 若冲のオマージュとしてこの作品を使ったものが今でも沢山あるので
この作品を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか
この作品は若冲でしか表現できない 特徴的で不思議で面白い作品です!
伊藤若冲について美術史学者の辻惟雄さんは「奇想の画家」と呼びました
奇想とは思いもよらない変わった考え、奇抜な着想という意味です
なるほどこれだけの多彩な、そして奇抜な絵は確かに奇想と言えますね
伊藤若冲は一時期忘れられた絵師でした
生前は大変な人気があったそうですがしばらくして忘れられ
2000年の展覧会にて再評価を得ました
1900年代などの近代は印象派など西洋の絵画が日本で大変な人気になり
日本画が忘れられた時期でもあります
その時に日本画や浮世絵に衝撃を受けて多くの作品を購入したのが
アメリカなど西洋人です
伊藤若冲というとジョー・プライスという美術蒐集家が有名です
この《鳥獣花木図屏風》も彼が購入しました
今は日本に戻ってきていますが
このように日本画の名品がアメリカへ流入して日本に帰ってくるというのもよくあります
アメリカのメトロポリタン美術館などニューヨークに浮世絵が多く展示されているのも
これが理由です
日本画が油絵にも全く引けを取らない証拠です!
ニューヨーカーが浮世絵を楽しむ!
想像しただけでもとってもオシャレで日本人として誇れることですね!
若冲さんすごすぎです!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!