オーブリー・ビアズリーは1800年代後半のイギリスのイラストレーターです。
ペン画の奇才。彼の代表作。
《おまえに口づけしたよヨカナーン》
《孔雀のスカート》
《踊りの褒美》
みなさんはどう感じたでしょう?
ビアズリーは好き嫌いが分かれるかも
私はこのビアズリー作品の装飾が面白くて少しグロテスクで妖しい白黒の世界観!
これが面白くて大好きなのです!
ビアズリーは「僕の目的はただ一つ、グロテスクであること」
と言っています。
普段、私はグロテスクな作品は好まないのですが
ビアズリーの世界はグロテスクと芸術が調和しています
ちなみに、クリムトのグロテスクさも大好きです!
ビアズリーは戯曲(演劇上演のための脚本、文学作品)の挿絵などを描いていました
上の作品もその一部です
《おまえに口づけしたよヨカナーン》もオスカー・ワイルド作、戯曲「サロメ」の印象的な一場面です
どういう場面かというと、(色々はしょって簡単に説明)
ですがヨカナーンには全く相手にされません
恋が憎しみに変わってしまったサロメ
ある日、父である王様に踊りを要求され、褒美になんでも好きなものを渡すといいます
要求通り首をもらったサロメは嬉しそうにヨカナーンに口づけをする場面
なかなかグロい物語ですね(^^;
聖書の一節を題材にした作品です
《孔雀のスカート》と《踊りの褒美》も「サロメ」の挿絵です
しかしどの作品も線とデザインが完璧で美しいです!
一つ一つの黒い線が生きているような踊っているような素晴らしさ
本当に惚れ惚れするような線を描きます
そして人物の表情
美しい、カッコいいだけでは表現しきれない妖しさがあります
この戯曲をもとにどんな公演がされたのだろうかと思うと見てみたかったなぁと思ったりします
ちなみに日本でも三島由紀夫さんが演出で過去に上映されいたとのこと!
見れば見るほどハマる!ビアズリーの妖しい世界!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!