hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

コティングリー妖精事件

妖精好きな人はイギリスで起こった「コティングリー妖精事件」をご存じの人も多いのではないでしょうか。

 

1917年イギリス コティングリー村に住む2人の従妹フランシス・グリフィス9歳とエルシー・ライト16歳が「妖精をみた。その妖精の写真を撮ってきた」と言って1917〜1920年で5枚妖精の写真を撮ってきました。

これらの写真をめぐってイギリス中が大論争!

この写真を信じたのは「シャーロック・ホームズ」の作者アーサー・コナン・ドイル。スピリチュアリストでもあったドイルはこの写真とともに妖精について雑誌に掲載しました。

写真の鑑定が何度もなされ、写真偽造の痕跡はないだの捏造されたものだの、懐疑論者は「妖精たちが童話に出てくる妖精に似すぎている」「髪型がずいぶんファッショナブルだ」など。大規模な科学鑑定まで実施されました。

 

ここまでの大事件になったのはやっぱり妖精や魔法が大好きなお国柄イギリスだからこそですね。他の国だったら大人が取り合わなかったかもしれません。

 

それから年月が経ち、2人がおばあちゃんになったころ「写真は作りものでした。自分で絵を描いてそれを切り抜いて一緒に写真を撮りました。」と出版社の取材で告白しました。

 

「でも5枚目の写真は本物です。」



本人たちは妖精は見たとの主張を最後までしていたとのこと。

2人の死後、写真はオークションに出され超高額で買い取られたそうです。

真実はわかりませんが、妖精を見たけど写真には写らなかったのかななどと筆者は考えたりします。

いずれにしてもとても興味深い面白い事件です。



話は変わりますが、興味深いことに日本人でイギリス妖精学について古くから研究している井村君江さんという方がいらっしゃいます。

なんとこの方今の上皇皇后美智子様に妖精学について御所にてお話をされた経験があるそうです。

数々の研究資料とご本人が集めた妖精絵画が宇都宮の博物館と福島県の美術館に「妖精ミュージアム」として展示されているとのことで筆者もぜひいずれ行きたいなと思っているところです。

 

というわけでこのお話はおわり

 

picture by wikimediacommons