ジャン=フランソワ・ミレーは1800年代のバルビゾン派の画家です
バルビゾン派はフランスのバルビゾン村に集まった芸術家の運動で
主に自然の風景や農民を写実的に描いた人たちです
そのリーダー核のミレーはゴッホやダリなど後世の画家達にとても愛され
多くの画家がミレーを題材にした絵を描いています
ミレーの代表作「落ち穂拾い」
落穂拾いとは、刈り取りの終わった畑に落ちている麦を一粒一粒拾っていく作業のこ
とで
とても貧しい農民が麦のおこぼれを拾って生活の糧にしていたそうです
これの行為は地主としては嫌がる行為でもあったようで
落ち穂拾いの厳しいルールもあったようです
その一場面を描いたということで
政治的意味合いがあるのではなど多くの憶測や解釈を呼び
大批判を受けたようです
ミレーはただ見たままを描いただけといっています
私はこの絵を見たとき感じたのは
全体的にとても丁寧に描かれており
貧しい農民達のはずなのに
卑しくは見えない
優しく神聖でゆっくりした空気感があるように感じます
農民への尊敬と愛がにじみ出ているような
かといって誇張して描くのでもなく
精一杯1日1日を生きている人々を
ただありのままに描いている
そういう風に感じます
それなので、私はこの絵を見ているととても安心感があり
穏やかに見ることができます
次回はミレーのもう一つの代表作「晩鐘」について
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました