印象派が残したもの
日本でもおそらく一番有名な芸術運動の一派
”印象派”
印象派の代表画家は
カミーユ・ピサロ
エドガー・ドガ
アルフレッド・シスレー
クロード・モネ
ピエール=オーギュスト・ルノワール
ギュスターヴ・カイユボット
などなど
この言葉の始まりは嘲笑を含んだ意味で言われた言葉です
モネが描いた「印象・日の出」
この絵を見て、ただの印象に過ぎない、絵筆の跡が残っており未完 成、などの
酷評を受けたのが始まりです
彼らはその言葉をそのまま起用して
「印象派」として自身の作品を発表していきます
印象派の特徴は
日々の一瞬一瞬の光を捉える描き方、光の移ろいを描こうとしてい ます
例えば、樹から漏れる光と陰を表現してみたり
そのために、荒い筆致で躍動感や光の移ろいを表現し
絵の具の色を混ぜずにほぼ原色のままキャンバスに重ねることで
その絵の具の色と色が人間の視覚効果で混ざった色のように見せる
これを可能にしたのは屋外制作です
これまでの画家は外でスケッチをしてアトリエで制作していました が
印象派は外で制作をしていました
絵の具もこれまでは、アトリエで自分で顔料と油を混ぜて絵の具を 作ってから
描いていたのが
持ち運びしやすいチューブ入り絵の具が開発されたことで
制作が可能になったという側面もあります
しかし、一瞬の光を捉えて描くのですから簡単ではないです
よーく対象を観察しその光の色を分解し、それを表現する
つまり、黄色い花を描くのなら黄色の他に、別の色を発見してその 色も黄色い花に乗
せていく
複数の色で表現することで黄色い花に存在感、躍動感等が表現され るのです
(これを科学的に表現したのがジョルジュ・スーラです)
さらに屋外なので朝の光、昼の光、夕方の光と時間が経つごとに
どんどん見え方が変わってきます!
その光の移ろいを捉えながら描くのですから時間との勝負でもあり ます
オーギュスト・ルノワール《陽光の中の裸婦》
これらの描き方は当時の美術アカデミーで教えていたものからしたら全く異なります
ちなみに当時のアカデミーで評価されていた絵はこんな感じの絵です
アレクサンドル・カバネル《ヴィーナスの誕生》
ぜんぜん違いますね
私は個人的にカバネル大好きですが
ちなみに前述したルノワールの《陽光の中の裸婦》は
「肌がまだら模様で腐っているようだ」という評価を得ています
いずれにしてもこの印象派という一大ムーヴメントはそれ以降も大きな影響をもたら
しました
ちなみに私が印象派で好きな画家はクロード・モネです
モネの目はいったいどうなっているんだ??と見るたびに不思議で
どこか懐かしさすら感じる素晴らしい作品ばかりです
皆様は誰が好きですか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!