hiro_ame’s blog

美術マニアで科学と宗教を学ぶのが大好きな絵描き。

葛飾北斎①『富嶽三十六景-神奈川沖浪裏』

アメリカの有名なフォトジャーナル誌『LIFE』が発表した

『ザ ライフ ミレニアム』の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に唯一日本人として選ばれた日本でいちばん有名な

絵師(当時の画家のことをこう呼びます。厳密には絵を描く職人さん)です

エピソードもたくさんあり、

雅号(絵に印す名前。今でいうペンネーム)を変えること約30回!

引っ越すこと約90回!

 

北斎が使った晩年の名前には『画狂老人卍』(がきょうろうじんまんじ)

なんていうのもあります。

面白いです。

なぜこんなに引っ越したかというと

部屋を片付けることができないのか、しないのか

部屋が汚くなったら引っ越すを繰り返していたそうです💦

今でいう汚部屋ですね

 

衣食住には一切興味なし

お金にも興味なく、支払いにはお金の入った袋を金額を見ずに投げて渡す始末

絵が売れて有名になっても興味なかったんでしょうね

愛想もよくなく

人付き合いにも興味なし

 

名前にもあるように本当に絵のことしか考えていない

まさに画に狂った老人!

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そんな北斎さんの紹介したい作品は

たくさんたくさんあります!

 

今回は第一回目!

富嶽三十六景

世界的有名なのがこの富士山を描いたシリーズ!

 

日本人なら一度は見たことはあるんじゃないかという

富嶽三十六景-神奈川沖浪裏』

海外では『The Great Wave』と題されています

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文句なしに本当に素晴らしいです!

北斎の波の表現!

この人には波がスローモーションか静止画で見えていたのか?

と思ってしまいます!

波の先端までしっかりと輪郭線が引かれている!

しっかりと線が引けるほど波を分析したんだろうと思います

簡単にできることじゃありません!

どれだけ波を観察したんだろうか

そしてとっても荒々しい!

なんでこんなに大胆に波の表現ができるの!?と不思議で仕方ないです!

そして荒波を縫うように船が漕いでいる

まるで波と闘っているようです!

とってもカッコいい!

 

なんとしてもこの荒々しい波を捉えて表現しようという

北斎の執念が圧倒的な力強さとして出ています

 

そして激しい海を遠くから静かに佇んで眺めている富士

 

静と動の表現!どこをとっても大胆で静かでカッコいいのです!

『The Great Wave』なんて呼ばれるのも分かります

 

今日はここまで!

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!