情景に思いを馳せるフェルメール(2)

今回も引き続きフェルメールの魅力について書いてみました

 

フェルメールの魅力その4

 

徹底した画面構成力

 

前述した「牛乳を注ぐ女」はその典型例です

とにかく構図が素晴らしい!

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牛乳を注ぐ女

牛乳が流れている部分を軸として

左側は食器やパンなど多くのモチーフが集合しており

右側はわざとほとんど何もない空間にすることでより手前を際立たせます



さらに面白いことにパンが置かれているテーブルがありえないのです!

 

長方形のテーブルが壁に横付けされていると思いきや

向かって右の奥の角が出っ張っている

しかし、女性をあの位置に立たせるには、そのさらに奥側はへっこませなければなら

ない

つまり不自然な多角形になっている可能性があるのです

 

当初、パンや食器を置いても違和感なくちゃんと見せるために

あえて遠近法を無視したのかとも思われましたが



なんと、当時このような形の六角形のテーブルが存在していたことが判明し

研究者を驚かせました!



しかし、牛乳の流れる表現はやはり現実ではありえないです

この牛乳瓶の角度からしたら明らかに牛乳は落ちません

これは検証の結果からも分かりました

これはフェルメールが操作したのだと考えられています



フェルメールの絵画技法について論理的に沢山書いてきましたが

これでもまだフェルメール研究の一部です

それだけ研究がすすんでいて、それはつまり

フェルメール作品が世界中でとても愛されていることの証明だと思います



私も何度かフェルメール作品の実物を観に行ったことがありますが

ほとんどが小さい作品ながら

とても引き込まれるものばかりです

それはもちろんこれまで記述したしっかりした理論で裏付けされた技術をベースに

フェルメールが作り上げた素晴らしい世界観です



私が好きなフェルメール作品はほとんど全部ですが

あえて挙げるとしたら

真珠の耳飾りの少女」と「デルフトの眺望」です

 

真珠の耳飾りの少女は前述した通り

とても引き込まれて目が離せなくなる作品



デルフトの眺望について

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デルフトの眺望



風景画はこれを合わせて2点しかありません

フェルメールは生前ほとんどの時間をネーデルランド(当時のオランダ)の

デルフトで過ごしています

そのデルフトの街を一望した作品

フェルメールが生涯を過ごし愛した街はこんなところだったんだなぁと

思いを馳せてデルフトの街を眺めています



以上、フェルメール作品についてまとめてみました

本当は作品ひとつひとつについても書きたいくらい

フェルメールの魅力はつきませんがそれはまたいづれ



絵画は知れば知るほどその美しさや素晴らしさがわかってきます

ぜひ機会があれば本物を観に行ってみてください

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!

 

 

hiro_ame